ぼくは最近「毎日論文読むぞ」と称して、毎日大体8時に起きて、論文を一本読むということをやってました。夏休みから始めて[この間ようやく100日になった](https://nokinoki.net/@solonoki/111297859118575746)ので、雑感を書いていきますよ。では行ってみよう。 # なんで始めたの? そもそもなぜこんなことを始めたかというお話。 まず前提として、ぼくは日本の大学の博士後期課程に通う学生です。専攻は日本文学。特に和歌に興味があります。 で、最近仕事や論文執筆に忙殺されて、インプットが足りてないなあと思っていた訳です。 論文執筆にはもちろん先行研究を読む必要があるので、ある程度論文を読んでいることは読んでいたのですが、自分の論文に関わる範囲しか読んでいなったので、インプットする知識がどんどん狭くなっている感覚がありました。 まあ当座の論文を書くにはそれで良いのかもしれないけど、博士論文提出が見えてきて、その後に向けて新たな研究テーマを考える必要があるなと思っていたし、そのためには専門外のことの研究状況も知りたいなあと思っていたのです。 そんなときに頭によぎったのが、以下のブログ記事でした。 > 「論文読みの日課について」(2023/4/10) > [https://joisino.hatenablog.com/entry/2023/04/10/170519](https://joisino.hatenablog.com/entry/2023/04/10/170519) これを読んだ当時、びっくりしました。毎日論文読んでる奴がいるのか、と。というか、俺勉強してなさすぎじゃね…?と。 ちょうど夏休みに入って仕事や通学が一切なくなったのもあって、これを期に夏休みだけでも論文読みの習慣をつけるかと、「論文毎日読むぞ」を始めたのでした。 # どんな感じで読んでたの? 上記の記事では3年も続けているだけあって、非常に機械的に、そして楽に論文選びと内容の理解・記憶をしています。 詳しいことは実際に記事を読んでほしいのですが、ざっくり、 ・論文選び ・論文読み ・著者についてや関連することを調べる ・内容をメモ という段階に分かれているようでした。 しかし、ぼくには特に「論文の内容をメモ」という段階が難しそうだったので、メモは取らないことにしました。 「おい論文読んでるのにノートにメモ取らないやつがあるか」と仰天した方もいらっしゃるでしょうが、ぼくは基本的に論文を読むときは論文自体に線を引いたり記号を付けたり、欄外にメモを書くだけで、本腰入れて読解しようとしない限りはノートをつけたりしません。 まあ、そのおかげで何を読んだのかとか、どんな内容だったのかはすぐ忘れてしまいます。 これでは論文を読んだ意味がないかもしれないけど、必要なときに「あの論文にこんなこと書いてあった気がする……」と記憶の中から引っ張り出して何度も読んだりします。効率は悪いです。 なんでメモを取るのが難しそうと思ったかというと、寝ながら読みたかったからです。8時に置きて机に向かって本腰入れて読むのはダルかったし続かなさそうだったので、布団でごろ寝しながら読める方法を取りました。 具体的には以下のとおりです。 ・コピーしてある積み論文 or PaperPileでタグ付けしてなかった積み論文から読みたい気分のやつを探す。 ・紙でコピーしてあるやつの場合は、近くに落ちてるペンを持ちながら布団にうつ伏せで読む。 ・PaperPileに保存してあったやつだったら、電子ペンを持ちながらsurface go2でやはりうつ伏せになったり仰向けになったりしながら読む。 ・気になるところには線を引いたり矢印を引いたりメモを欄外に取りながら読む。 ・読み終わったら、mastodonに完走した感想を投稿する。 以上です。こんな感じでゆるくやったおかげで、100日続きました。 しかし、タイトルに「ほぼ」とある通り、実は論文を読んでない日もありました。それについては次節で言い訳しましょう。 # 論文読むのがダルい日・体調悪い日・時間ない日 どうしてもモチベがない日・体調悪い日・仕事が早いなどで時間がない日がありました。 そういう時は、積み本の中から研究に関係ある本を数ページ読むことで誤魔化しました。 とにかく何も読まないのは一番良くないと思ったので、まあ研究に関係あるものだからセーフやろ、の精神で本をペラペラめくりました。 ということで、「論文毎日読むぞ」とか言っておきながら本を読んでいる日もあったのです。ひどい二日酔いの日や旅行の時にも読んでいたのは偉いと思う。えらいっ! # 100日続けて良かったこと 一番良かったのは、何もしてない日でも「研究に関することをしたなあ」と自己満足を得られることです。 これがめちゃくちゃ精神衛生に良かった。 どうしてもやりたくない日とか、用事や仕事に忙殺されて思うように研究ができない日は必ずあります。 そんな日でも、とりあえず論文を読んでおけば安心できるというのはデカい。 同じことをやろうと検討している人がいるなら、このことをまず一番に推すかな。 当初の目的通り様々な分野・方法の論文に触れることができた点も良かったです。 正直専門外(古代の和歌以外)の論文は研究史上のどの位置にあるのかとか、そもそも研究対象のことを良く知らなかったりで十分に理解しているとは言い難いのだけど、雑駁にでも他分野のことを知っておくのは自分の研究の幅を広げることにもつながるし、将来高等教育機関で教壇に立つとき役立つと思う。 論文の読み方がわかってきたことも良かった。もちろん本腰を入れて読む時とは全然力の入れ方が違うのだけど、論文一本をだいたい何分くらいで読めるか、どこに注目して読めばいいかが感覚としてわかってきました。 これは、時間がない時に論文を読まなきゃいけなくても、時間の使い方の具体的な計画が立てられることを意味する。やっぱり終わりが見えている作業だとやろうという気になるよね。 あとは、夏休みはずっと家にいるので生活習慣が乱れがちなのだけど、必ず8時に起きるということで、生活リズムの維持に繋がりました。これも精神衛生に良かったと思います。 # おわりに 100日でやめようと思ってたけど、やめるのは勿体ないので続けることにした。目指せ200日!